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現場に合った1台を選ぶ!金型洗浄機の選定ポイント
2025年06月04日
選定に迷いがちな金型洗浄機。
種類が多く、スペックを比較するだけでは決めきれない…そんなときこそ、選び方の「軸」を持つことが大切です。
本記事では、導入前に整理すべき要素から構造の違い、機種選定の実践的なヒントまでをわかりやすく解説します。
現場にフィットする“納得の1台”を見つける第一歩としてご活用ください。

金型洗浄機を選ぶ前に整理すべきポイント
最適な金型洗浄機を選ぶには、まず現場の条件やニーズを正しく把握することが重要です。
機種選定の前に確認すべき基本的なポイントを見ていきましょう。
洗浄対象の材質・形状・汚れの種類を確認
金型の材質や表面処理、汚れの種類は、洗浄機選定に大きく影響します。
たとえば、アルミなどの軟質材は超音波出力が高すぎると損傷するおそれがあり、汚れが頑固な場合は強力な洗浄力が必要になります。
また、複雑な形状の金型では、洗浄液が隅々まで行き渡る設計が求められます。
事前にこれらの要素を洗い出すことで、過剰なスペックやミスマッチのリスクを避けられます。
作業時間や処理量など、運用条件を明確にする
洗浄機を選定する際は、1日に処理したい金型の数や1回あたりの作業時間など、現場の運用条件を具体的に整理することが大切です。
処理量やサイクルに合った機種を選ぶことで、スムーズな工程管理や作業の効率化が図れます。
あらかじめ洗浄頻度や生産スケジュールを見直すことで、現場のパフォーマンスを最大限に引き出す選定が可能になります。
作業環境やオペレーターのスキルも考慮に入れる
設置スペースの広さや電源容量、排水設備などの現場環境も機種選定に大きく関係します。
また、実際に操作するオペレーターのスキルレベルに応じて、操作性や安全機能の有無も検討ポイントとなります。
誰でも扱える機種を選べば、属人化のリスクを抑えつつ安定した洗浄品質が得られるため、作業効率と安全性の両立につながります。
洗浄方式・構造の違いを知っておこう
金型洗浄機にはさまざまな方式と構造があり、それぞれ特徴や適性が異なります。
現場に合った方式を選ぶために、主要なタイプの違いを理解しておきましょう。
超音波・ブラスト・溶剤など主要な洗浄方式の特徴
超音波洗浄は微細な汚れを除去するのに適しており、金型の表面を傷つけずに洗浄できるのが特長です。
一方、ブラスト洗浄はこびりついた頑固な汚れに効果的で、金型の使用環境に応じて選択されます。
また、溶剤を用いた洗浄は油脂汚れに強い反面、安全性や環境対応の観点から注意が必要です。
洗浄対象や作業現場の方針に応じて、適した方式を選びましょう。
一槽式・二槽式・乾燥機能付きなど構造による選択肢
一槽式はコンパクトで導入しやすく、小規模現場や処理数が少ない現場に適しています。
二槽式は洗浄とすすぎを分けられるため、洗浄液の汚れによる再付着リスクが少なく、より高品質な仕上がりが可能です。
乾燥機能付きの機種では、洗浄後すぐに次工程に移れるため、生産性向上に貢献します。
必要な機能とコストのバランスを考慮して選びましょう。
現場にフィットする機種を選ぶためのヒント
スペックだけでは判断が難しい金型洗浄機。
実際に現場で使えるかどうかを確認するために、選定時に活用したい手段をご紹介します。
試験洗浄・デモ機の活用で使用感をチェック
カタログスペックでは分かりにくい「使い勝手」や「仕上がり具合」を確認するには、試験洗浄やデモ機の活用が有効です。
自社の金型を使って実機で洗浄してもらうことで、汚れの落ち具合や作業のしやすさを具体的にイメージできます。
複数のメーカーで比較すれば、現場にもっとも合う1台を見極める手助けにもなります。
メーカーとの事前相談で最適仕様を引き出す
メーカーに相談することで、使用条件に合った仕様やカスタマイズの提案を受けられることがあります。
設置環境や作業工程に合わせたアドバイスをもらえば、トラブルを未然に防ぐことができます。
また、アフターサポートや消耗品の供給体制など、導入後の運用を見据えた視点でも相談しておくと安心です。
まずは試して納得!無料貸し出しで使用感をチェック
「いきなり購入は不安」という場合でも、無料貸し出しサービスを利用すれば、実際の現場で使用感や効果を確認できます。
使用頻度や作業負荷、仕上がり品質などを自社の条件下で試すことで、ミスマッチのリスクを減らすことができます。
導入の失敗を防ぐためにも、まずは“試して納得”のステップを取り入れてみましょう。
※貸し出しで機械を借りて、その後はネットで安い装置を探される方もいらっしゃいますが、安さだけを求めると失敗するのでお気を付けください。
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